2019年12月13日15時10分
福岡県小郡市の民家で2017年6月、妻と子ども2人を殺害したとして殺人罪に問われた元県警巡査部長中田充被告(41)の裁判員裁判の判決が13日、福岡地裁であり、柴田寿宏裁判長は死刑を言い渡した。
検察側は論告で、「現職警察官が何の落ち度もない家族を皆殺しにした、衝撃的で極めて重大な事案」と指摘。証拠隠滅など悪質性も高いとし、「死刑の選択はやむを得ない」と批判した。
中田被告は逮捕後、「間違いなく冤罪(えんざい)」と一貫して無罪を主張。弁護側は、有罪だとしても家族間の突発的な事件である点などを考慮し、慎重な量刑判断を求めていた。
起訴状によると、中田被告は17年6月5日深夜から6日未明にかけ、自宅1階の台所付近で妻由紀子さん=当時(38)=の首を絞めて殺害し、2階寝室で小学4年の長男涼介君=同(9)=と小1の長女実優さん=同(6)=の首をひも状のもので絞め殺害したとされる。
2019-12-13 06:10:00Z
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