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イヤホンなしで自分だけの音の世界に入れる技術、iPodと同じくらい破壊的? - ギズモード・ジャパン

ponselutamas.blogspot.com

すごすぎて妄想が止まらない。

たいていのコンシューマー用デバイスがそうであるように、個人で音を聞くためのデバイスも、ヘッドホンからイヤホンになり、それがワイヤレスになり、完全ワイヤレスになり…とどんどん小さく、ワイヤレスに進化してきました。が、ついにヘッドホンもイヤホンもなしで、他の人から聞こえないようパーソナルに音を聞ける技術が生まれつつあるようです。しかもそう遠くない未来に普通に買えるようになるらしくて、にわかには信じがたいんですが…どういうものなんでしょうか?

APによれば、イスラエルのスタートアップ・Noveto Systemsが開発した「Soundbeamer」は、独自のアルゴリズムとトランスデューサー(変換器)を使い、ねらったユーザーの耳のそばに超音波で「音のポケット」を作り出します。その音のポケットを介することで、その人だけに音を聞かせられるんだとか。しかもユーザーを追尾することもできるので、ゲームをしながら動いたりしても大丈夫なんですと。

Video: Associated Press/YouTube

この技術、形態的には現在2タイプ準備中で、ひとつは他のデバイス(TVとか)に埋め込む形、もうひとつはスタンドアロンの小型スピーカーっぽい形の「SoundBeamer 1.0」です。後者は2021年12月の発売を予定しているそうで、あと1年後にそんな未来デバイスが出てきちゃうんですね?

APでは「自分の好きな音楽を聞いたり、ゲームをしたり、を、周りの人に迷惑をかけずにできる」と言ってます。しかもヘッドホンなどで耳を覆ってないので、周りの音もちゃんと聞こえると。たしかに、耳に何も着けずに自分だけで聞きたい音を聞けるならイヤホンとかするより快適だし、AirPodsみたいに充電とかしなくていいし、周りに気も使いません。

ただちょっと心配なのは、この技術って悪用されないのかなってことです。ここまでの話は、音を聞きたい人が自分のために聞くだけっていう前提でしたが、デバイスなしでも音が聞けるってことは、誰か赤の他人に任意の音を、強制的にこっそり聞かせられるってことですよね? いたずらで使うくらいならまだかわいいんですが、何らかの攻撃にも使えそうだし、洗脳とかに使えないかとアップしてる人がいそうな気もします。まあそれ言い出したら、AirPodsとかも快適すぎてけっこうつけっぱなしだったりするので、そういうのハックされたらどうするんだとか、妄想が止まらなくなっちゃうんですが。

Noveto SystemsのCEO、Christophe Ramstein氏はサウンドビーミング技術を「初めてiPodを使ったときの『何だこりゃ?』という感じと同じくらい破壊的」だと言ってます。って、たしかにiPodもセンセーショナルでしたが、その前にはすでにRioみたいなMP3プレイヤーがあったわけだし、それより何より、MP3プレイヤーはそれまでCDプレイヤーというブツがやっていたことを違うブツで置き換えただけですが、サウンドビーミングはヘッドホン/イヤホンを超音波で置き換えちゃうってこと…ですよね。この技術がほんとに今彼らが言ってる通りなら、そのインパクトは、よくも悪くもiPodどころじゃないのでは…?

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