2019年のノーベル経済学賞が日本時間10月14日夕に発表される。注目は、毎年、候補として名が挙がる“常連”の米プリンストン大教授、清滝信宏氏(64)が、日本人で初めて経済学賞を受賞するかだ。不景気の仕組みを分かりやすく解明した“清滝理論”は、米国や母国・日本の金融緩和策などに大きな影響を与えてきた。
清滝氏はマクロ経済学が専門。1997年に経済学者のジョン・ムーア氏とともに発表した「清滝・ムーアモデル」で、土地や住宅などの資産価格が下落すると担保価値を落ちて銀行の貸出が減り、企業の設備投資が止まって不況が始まるというメカニズムを解明。不況下で企業は利益が上がらず、貸借対照表(バランスシート)は改善しないため、銀行はますますお金を貸さなくなり、不況の長期化を招くとした。
日本のバブル崩壊などを説明する理論として注目され、米国では“清滝理論”を参考に2008年のリーマン・ショック後の危機に素早く対応。公的資金を用意し自動車大手や金融機関に投入したことで、傷口が広がるのを防ぐことができたとされる。
ノーベル経済学賞は、経済学分野で優れた業績を挙げた人物に授与される賞で、正式名称は「アルフレド・ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞」。スウェーデンの中央銀行が1969年に始めた。ノーベルの遺言に基づく物理学や化学、文学などの五つの賞とは成り立ちが異なる。選考はスウェーデンの王立科学アカデミーが行っている。
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今年のノーベル賞は7日=医学・生理学賞▽8日=物理学賞▽9日=化学賞▽10日=文学賞▽11日=平和賞▽14日=経済学賞-の日程で発表される。
2019-10-03 03:12:00Z
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