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「逃げませんから!」と必死の抵抗…“あおり運転”暴行男らが問われる罪は? - www.fnn.jp

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警察に「逃げません!」と訴え…容疑者らの素顔は

8月10日、常磐自動車道で発生した“あおり運転殴打事件”。
逮捕された2人の不可解な行動や、その素顔が少しずつ明らかになってきている。

18日に逮捕された、宮崎文夫容疑者(43)と喜本奈津子容疑者(51)。

宮崎容疑者は19日未明、大阪からおよそ9時間半かけて茨城県警取手署に身柄を移され、宮崎容疑者をかくまった疑いで逮捕された喜本容疑者も19日朝、取手署から女性の留置施設がある牛久署に身柄を移された。

あおり運転の末、停止させた車に乗っていた運転手の男性(24)を複数回殴り、ケガをさせた疑いが持たれている宮崎容疑者。
被害者の男性は「殺すぞ」と近付いてきた宮崎容疑者ともみ合っている間にブレーキから足が離れ、宮崎容疑者が運転していた車とぶつかったが、調べに対し宮崎容疑者は「殴ったことは間違いない」と容疑を認めている一方で、男性を殴った理由については「車をぶつけられたから」だと話しているという。

交際相手の喜本容疑者は暴行の様子を携帯電話で撮影しており、現場に宮崎容疑者といたことを認めている。

宮崎容疑者:
本当に逃げも隠れもしませんし、行為に関して悪い部分があれば、普通に会社としても個人としても責任をとる方向で考えていますので…生野警察署に出頭させてください!

警察:
俺らも警察だ、同じだろう。

宮崎容疑者:
わかってますけど!東住吉警察署は非常に苦い思い出があるので嫌なんです!
そこに行かせてください、彼女のもとに。(喜本容疑者に)こっちへ来い!

宮崎容疑者:
喜本さん、手をつないで!手をつないで!

喜本容疑者:
押さえつけないでください、逃げませんから。逃げませんから!手をつなぎたいんですけど!

宮崎容疑者:
喜本さん、カメラに向かって喋れ!喜本ですって言え!

喜本容疑者:
(カメラに向かって)私たち逃げも隠れもしないんで。そもそも相手方があおってきたんですよ。

連行の際、顔を隠すように帽子にサングラス、マスクを身に着けていた宮崎容疑者と喜本容疑者。
周りを取り囲む捜査員に対し、必死に抵抗しながらも丁寧な言葉遣いで話す宮崎容疑者だが、一方で、喜本容疑者に対しては命令口調。年齢は喜本容疑者が上だが、宮崎容疑者の方が支配的な立場にあるようにも見える

“威圧的なトラブルメーカー”の顔

大手上場企業に就職したものの数年で退職し、親族から相続したマンションで不動産賃貸業を始めたという宮崎容疑者。

宮崎容疑者と喜本容疑者は交際関係にあり、宮崎容疑者が所有する大阪・東住吉区のマンションの6階と7階の部屋にそれぞれ暮らしていたというが、宮崎容疑者が指名手配を受けてからは喜本容疑者がコンビニエンスストアに食事を買いに行くなどし、自分の部屋にかくまっていたという。

このマンションではたびたびトラブルが発生。
入口で住民と会っても目も合わせず挨拶もなく、威圧的な態度だったという2人だが、入居者が何の通知もなく「駐輪場に(宮崎容疑者の)車置くから自転車全部どけろ」と言われたこともあったといい、マンションの前では警察車両パトカーが何度も目撃されていたという。

さらに、4月頃からは帽子やサングラス、マスクによって変装した姿で近くの飲食店を訪れているという話もあったという。

「危険運転致死傷罪」には問われない可能性…量刑は?

“有名トラブルメーカー”だった2人の容疑者。
では実際に、どのような罪に問われる可能性があるのだろうか。交通事故に詳しい工藤昇弁護士が解説した。

木村拓也キャスター:
宮崎容疑者が「生野警察署に出頭させてください」ということを何度か口にしている場面がありました。

工藤昇弁護士:
本当にわけのわからない相手だなと思いますけども。可能性としては自首しようとしているんだということを言いたかったんだと…自首は成り立たないんですけど、そう勘違いしてこのようなことを言っていたのかなと。

加藤綾子キャスター:
自分で「ここ(生野警察署)に行かせてほしい」と希望も言っていましたよね。

工藤昇弁護士:
わけわからないですね。

宮崎容疑者の逮捕容疑は「傷害罪」となっており、15年以下の懲役または50万円以下の罰金。しかし、実際は重く処罰されない可能性が高いという。


工藤昇弁護士:

傷害だけだと、思ったよりも重く処罰されない可能性が高いと思います。どの程度の怪我かによって量刑というのは変わってきて、初犯で怪我が軽いとなると場合によっては執行猶予、更には罰金刑になると。

一方の喜本容疑者の逮捕容疑は「犯人蔵匿隠避罪」であり、2年以下の懲役または20万円以下の罰金にあたるという。

加藤綾子キャスター:
ガラケーで撮影していたわけですよね。喜本容疑者は容疑としては、これのみになるということですか。

工藤昇弁護士:
これ以外に、宮崎被疑者の行った傷害についてどう共犯としての責任を問えるか。
事前に宮崎被疑者と喜本被疑者がどういうやり取りをしたかによるんですけども、場合によっては傷害の共同正犯。少なくとも手助けをしたということで幇助犯。共犯としての犯罪が成立する可能性があります。

加藤綾子キャスター:
被害者の方のインタビューで「自分が殴られているときもずっと笑って見ていた」とありましたが、これはやはり幇助罪に問われるんじゃないんですか。

工藤昇弁護士:
あり得ると思いますね。(宮崎容疑者と)一緒になって痛めつけている認識だったんじゃないかと私は思います。

木村拓也キャスター:
逮捕容疑は以上のことだと思うんですが、実際、どういった罪に問われる可能性があるのかを見ていきます。まず、危険運転致死傷罪というものなんですけれども、法的には問われないというのが工藤さんの見方だと。

工藤昇弁護士:
ここはまだ争いのあるところなんですけども、要は危険な運転をして、そこから怪我をさせたことでないとこの罪には問えないので、本件では難しいかなと思います。

加藤綾子キャスター:
今回運よく何もなかったからよかったですけど、何かあってからでは遅いですよね。これって、しっかりと危険運転致死傷罪にあたるんじゃないかと思うんですけど。

工藤昇弁護士:
可能性としてあり得るんですけども、法律上の問題としてハードルが高いですね

木村拓也キャスター:
一般的な道路交通法の違反と同じ反則金、罰金。そのほかに工藤さんの見立てだと強要罪、また、ディーラーの車を返さなかった部分で指摘されていますが横領罪。この辺りが現実的な段階なのかなと。

工藤昇弁護士:
強要罪というのは、暴行や脅迫を手段にして人に義務のないことを行わせる犯罪ですね。これも車で止めたりしていますので十分いけるかなと思います。

風間晋解説委員:
僕が思っているのは、宮崎容疑者の場合、免許が停止されるわけですよね。それが一定期間経過すると自動的にまた運転ができるようになってしまうわけじゃないですか。これ、なんとかできないのかなと思うんですけど。

工藤昇弁護士:
本当におっしゃるとおりで、こういう人がまた道路に野放しにされちゃうのは制度的欠陥ですよね。立法的手段によってこういう人に二度と運転をさせないという仕組みが必要だと思います。

(「Live News it!」8月19日放送分より)



2019-08-19 10:13:00Z
https://www.fnn.jp/posts/00047797HDK/201908191913_livenewsit_HDK

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